アトピー悪化因子
アトピーを悪化させるいろいろな因子があります。その中でも学会で発表している環境的な悪化因子を調べてみると下のようなものがあります。
1)気候
アトピーは大部分冬に悪化し夏に好転します。一般的に冬には皮膚を乾燥させるためアトピー性皮膚炎を悪化させると報告しています。
2)化学物質
台所洗剤、漂白剤、石鹸、シャンプー、洗濯洗剤、このような化学物質を取り扱う仕事をしている人は化学物質に多く触れることになりアトピーを悪化させる要因になると言われています。
3)物理的刺激
痒さがひどくて掻くと急性及び慢性皮膚炎のきっかけとなり持続させる役割をします。また皮膚に傷が付きアレルゲンや細菌が侵入します。
4)食品
一部の食品は刺激と痒さを誘発し、これが過敏反応を起こしアトピーを悪化させる因子となります。
5)社会心理的刺激
会社や学校生活、家庭環境などでストレスを受けて悪化させる因子が生じ、これを神経性皮膚炎という名前でアトピーを表現したこともありました。
6)職業
アトピー患者の65%~75%は手に湿疹が現れますが、ほとんど職業的な環境からの刺激と関連があり、アトピーを悪化させると説明しています。
以上が学会が発表している「アトピーを悪化させる因子」です。
問題はこのような悪化させる因子をどのようにすべきか、アトピーをどのように治療すべきかです。大部分このような環境から回避することを提示しています。アトピーの人はこのような環境を避けて生活しなさいという意味です。もちろんそれも重要なことです。しかし、それよりももっと良い方法は、そのような悪化要因の中でも自由に生きられることです。
1つの例をあげれば
成人で耳にアトピーがひどい患者さんが来院されました。このような人をどうやって治療するかが重要です。この人が悪化要因を回避してもアトピーの治療は難しいのです。このような状態の人は、上の悪化要因を避けるだけでなく、徐々に避けるべきものが増えていき、後には何もできない人になってしまいます。日光アレルギーという人もいますし、水によってひどくなる人もいます。
この時に回避するだけではなく、アトピーを完全になくす方向で治療し健康になれば、このようなものから自由になります。まずとても刺激的な要因は避けます。ある食品でショック症状が起こす場合は必ずそれは避けなければなりません。そうでなければ命に危険があるからです。何にアレルギー反応を起こしてしまうのかは、血液検査でわかります。
そしてアトピーをなくしていきます。私の方法では新しい皮膚が作られる漢方薬を服用していただきます。もちろん、保湿はしません。中から新しい皮膚によって毒を押し上げて不要なアトピーを剥がし落とそうとしているのに、上から保湿をしてしまうと剥がれないからです。薬の効果が現れません。
保湿を長いことしてきたため、習慣となっていて、保湿をしないと「放置」しているようで、ひどくなってしまったようで、最初は不安になる方もいます。しかし、1ヶ月ごとに1枚1枚剥がれていくのを自分の目で確かめれば、徐々にアトピーが減っていくことを実感し、最後にはきれいになくなります。そうしたら痒さからも、乾燥からも開放されます。
このようにきれいになれば、アトピーの誘発因子からも自由になります。社会の発展に伴いアトピーの誘発因子が徐々に多くなっています。雨が降れば家の中に入って避ければいいのですが、現代の発展した社会がアトピー誘発因子だとしたら、私たちが避けるべき場所はどこにもありません。
徐々に自然が少なくなっていますが、自然と親しむことが私たちの体には安全で健康になれることは誰もが知っていることです。しかし、実際問題としてみんなが山奥に暮らすわけにもいきません。大切なことは体がアトピーや病気を溜めないようにして、病気に負けない体を作ることです。
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