2013年7月30日火曜日

受験生とアトピー


アトピーが子どもの頃始まって、しばらくしたら治ってしまえばいいのだが、
現実はそうではない。
産まれて、赤ちゃんの時の胎熱から始まったアトピーが
徐々にひどくなり、成人アトピー、慢性重症アトピーと進展していくが、
その中間地点が高3だ。






















実際アトピーが
子どものころから始まっていたら中学生になれば
もう苔のようになっていたり、かなり重症な状態だ。





アトピーが苔化している





手にもひどく出ており勉強するのに支障があるが治療を開始した。


高3になれば、アトピー患者は
このアトピーと入試、この二つの問題と
直面する

アトピーを抱えながら、入試という山を越えていくことは
たやすいことではない。
ストレスによってアトピーはひどくなるが
受験勉強に集中するのが難しくなる。

アトピーの最大の辛さは止まらない「かゆさ」だ。
勉強中にかゆくなれば、かきたくなくてもかくしかない。
そうなると、勉強も何もかも嫌になって、辛さと絶望感に悩まされる。



アトピーを治療するときに、
中に潜んでいた毒が表面にでてくる時期があるが
その時が一番つらい。

私はアトピー治療のため来院した患者の中で
高3の受験生が来たら
「今は、今までの方法でそのまま薬を塗って
受験が終わったらその時、治療を開始して根を抜き取りましょう。」
と言う。そう言うと大半の人が、それに同意する。

ところが、
たまに自分は勉強もし治療もしたいと言ってくる高3の子がいる。
治療を始めたばかりの頃は、病気が表面化する時期に膿が出たりもするが
この子はそのような時期もしっかり乗り越え
受験もがんばった。

このような子だったら、
これからまたどんな問題にぶつかっても乗り越えていけると思う。









今日も受験生の中でアトピーと闘っている人に言いたい。
人生の中ではいろんな問題にぶつかる。
その問題にぶつかったとき、挫折して座り込んでしまう人もいれば
強い心でぶつかっていき克服する人もいる。

アトピーのせいで勉強に集中できないというハンデがあるのは事実だが
心の持ちようで克服できるというのも事実だ。

受験生のみんな
がんばれー!!



2013年7月27日土曜日

魚麟せんの治療法












「魚麟せん」の治療を紹介します。

顔に魚のうろこのようなカサカサが生じ
鼻には大きなそばかすのようなものが出ています。
いくら顔を洗っても、あかすりタオルでこすっても取れず
悩んでいました。

そうして
当院を訪ねて来られました。
まだお子さんですので、ひどく他人の目を意識したりはしませんが
思春期に気にするだろうと親が心配していました。

このような魚のうろこのようなものができることを
魚麟せんといいます
くすんで湿っぽく沈着しています。

子どもに多いのですが、保湿を続けるとさらに色がくすんでいきます。
そうなると人の前でも自信がなくなります。
大人はこのような状態になったら化粧を濃くしますが、
それは良い方法だとは思いません。






反対に中から新しい健康な皮膚を作って押し上げれば
くすんだ皮膚は剥がれて、明るく白い肌に変わります。











このように完全にはがれ落ちれば
澄んだ肌になり、シミもそばかすもなくなりました。
これが健康な人の肌の状態です。

人はみな何か皮膚に出来たら、何かを塗ったり保湿をするのですが
これからは表面ではなく中に注目して欲しいのです。


普段、厚化粧をする人の化粧前の肌を見ると
とてもくすんでいて、色素が沈着しています。
そのとき、もっと厚化粧をするのではなく、
こうやって中から新しい皮膚を押し上げて剥がれ落ちるようにすれば
(当院では生肌療法と呼びます)
白い肌を取り戻し、
その後は、スキンローションだけで十分な皆に自慢できる肌になり
親近感を与える人になります。




ウナ漢方医院ホームページ
 www.unhwamedi.com








2013年7月26日金曜日

中国のアトピー


中国のアトピー

アトピーのために中国へ行くことが多くなった。
私が大学時代にはこのような病気があることも韓国では知られていなかった。
そうしてアトピーが社会問題になり、広く知られるようになった。
この病気が韓国では有名になってそれほど経ってはいないが、日本では10数年前に深刻な社会問題となったが、根本的な治療法が見つからず、再びステロイドを適度に用いるマニュアルを作るしかなく、患者も仕方なくステロイド剤を塗って、その場しのぎをしている状態だと聞いている。


韓国でも同じように数年前にアトピーが社会問題になり、博覧会やセミナーもたくさん開かれているが、最近はあまり話題にならなくなった。それで、これは治らない病気なので治そうとしないで、状態を悪化させないようにしながら、生活していくしかないと結論を出しているのが現実だ。

中国へ行ってみると、中国も徐々にアトピーが問題になってきていた。まだ、アトピーという単語を知らない人も多い。(中国ではアトピーとは呼ばずに乾癬という)

人はまだアトピーよりも乾癬という皮膚病のほうがなじみがある。
中国ではこのような乾癬がよく見られたが、アトピーはあまりいなかった。
ただ、最近は子供を中心にアトピーが発病し始め、母親たちがブログなどを通してお互いに情報交換しているようだ。

中国も近年、経済成長が急激に発展し、環境を考える余裕はない状態だが、このような「環境病」が増えていることがわかる。中国の親は子を一人だけ生む。男でも女でも一人だけ生むのだが、そのせいで他の国よりも子供に対する愛着が強い。

子供がアトピーになっても、何の病気かわからず戸惑う場合が多い。アトピーは今では韓国や日本や中国や、一国の問題ではない。世界がいっしょに考え解決していく問題だ。
だが、残念ながら、日本や韓国でもアトピーの根本治療のガイドラインが作れないまま、仕方なく微量のステロイドを使いながら、それを「治療」と呼び、運命だとあきらめて生きていくのが一般的だ。

将来の希望である私たちの子供たちがアトピーから抜け出し、アトピーを克服し健康に生きることができるよう、力をあわせて治療を開発しなければならない。中国も同じだ。この子たちがアトピーという思い荷を背負って生きることがないようにしなければならない。






2013年7月23日火曜日

私の力ではどうにもならないことがある。



父は背が低く体も小柄でした。
しかし、子どもに恵まれ5人もいたので
子どもたちをしっかり育てたいという責任感は
だれよりも強い人でした。

父は農業を営みましたが
うちにも牛が一頭いました。

荷車をつけて道を走ると
荷車の後ろに座った父は
この世で最もかっこいいドライバーです。

ある日
久しぶりに家に行ったのですが
夜、苦しそうなうなり声が聞こえてきました。
朝、母に聞いてみると
牛が働き過ぎた時
そのようにうなるのだと言いました。

そういう時には
牛の舌をひっかいて白い苔を取り除き
韓国のお酒、マッコリを飲ませてあげると
元気になってまた働くのだそうです。

農作業中には
人も牛も仕方がないそうです。
牛が疲れていたら父も大変だったことでしょう。
それでも、何も言わずに
朝になればまた牛を引いて仕事に出ます。

私の父の座右の銘は「力進必起」です。
いつも全力で進んでいけば必ず成功する、という意味です。
そんな父をとても尊敬していました。
今でも父を思うと心が熱くなります。

しかし人生の中では
全力でやってもうまくいかないことにも出会います
自分で努力してみた結果
不可能なことも多いということを経験することになります。

特にアトピー治療をしていると
いろんな方法を試してみて、あらゆる手を尽くしたという人に出会います。
このような人は大部分疲れきっていて
アトピーもひどいのですが
それよりも、うらみつらみが心にいっぱいだということに気がつきます。

治ると聞いてやってみたことがみな失敗したために
もう誰も信じないで、自分の判断だけ信じようと思っています

アトピーを治療するとき
このような考え方の人を治療することが難しいのです。
アトピーと言う病気も難しいですが
その心のなかに治ると「信じる」ことを植え付けるのが
もっと難しいことです。

やっても駄目だと思っても
でも「治る」と言う人に会ったら
自分の判断はとりあえず置いておき任せたら
私の治療方法に従うことができるのですが
だまされ閉ざされた心のままで来院したら
いくら私が説明しても不安がり
治療方法に従えず自分の方法も並行して行う人が多くいます。

そんなとき
私はこう言います。
人生、生きていると
自分の力ではどうにもならないことに出会います

いくらアトピーを治してくれると聞いて
今までだまされ続けたとしても
でも、治りたいのなら
自分の力ではなく
治してあげましょうという人に期待をすべきではないでしょうか。
自分にできないことに対し
不安がって生きるのではなく
信じて生きるべきではないですか。

また信じられる世の中になって
お互いの信頼が流れる幸せな世の中になってほしいものです。







2013年7月20日土曜日

私も結婚できる!

私も結婚できる

私も子どもを産める
もう一人産もう
先日、ある男性が
自分は結婚しないと言っているのを聞きました
アトピーがひどく
毎晩かゆさのためろくに眠れず
ハウスダストとダニがアトピーの原因だと聞き
それをなくすために
掃除機をかけ、ぞうきんがけし、
綿100%の服を着て
こまめに洗濯をしているようでした
アトピーのために苦労をしているので
その辛さを自分の子どもにはさせたくないため
遺伝的に引き継がせるのが嫌で
自分は結婚しないと
言いました
子どもの頃からアトピーがひどく
自分なりに
治そうと手を尽くしましたが
時は過ぎ
大人になってしまいました
皮膚の状態が良くないため
結婚など
考えたこともない
そんな人が多いのです
アトピーが治れば結婚できるのに
アトピーが治れば会社勤めもできるのに
アトピーが治れば子どもも産めるのに
アトピーは
人生の幸せを奪っていくだけではなく
次世代につないでいく
その代を切ってしまう怖い病気でもあります
最近は少子化で
子どもが一人や二人しかいないのに
結婚させて孫の顔が見たくても
アトピーがひどければ
結婚しなさいとは親も言えません
ある女性は
勇気を出して結婚をしました
でも
子どもを産む勇気は出せず
子どもを産むことはあきらめたと言いました
しかし
アトピーが治り
きれいにアトピーが消えたら
春に新芽が出るように
心にも新しい希望が生まれます
私も結婚したい
かわいい子どもも産みたい
今まで
アトピーで心が凍えて
まるで死んだ人のように生きていました
アトピーが心の中に
「絶望」を植え付けました。
でも
アトピーが取り除かれれば
中から希望が芽吹きます
先生!
アトピーが完治したから
私も結婚します!
そう言って結婚したお嫁さんを見ると
どんな花よりも美しいのです
先生!
アトピーが治ったので
二人目を産みます!
最初の子がアトピーだったために
二人目を産む気持ちはなかったのですが
最初の子のアトピーが良くなってから
二人目を産み
おぶって訪ねて来たお母さんと子どもたちを見ると
幸せってこういうものだと
その笑顔を見ながら感じます
アトピーが
いくら私たちを絶望に追い込んでも
アトピーから解放されれば
もうアトピーの支配は受けません
もう
私から笑顔を奪うことはできません
治せばいいじゃないですか?
そうですよね、先生?
二人目もアトピーがあるので
治してくださいね

アトピーと作品





アトピーと作品

画家は良い絵を描き
後世に作品を残すことを喜びます
また
陶芸家は満足のいく作品を作るため
気にいらない物は思い切って壊し
また最初から作ります
子どもの時

子どもの頃
私は高校の時まで
農作業を手伝いながら生活し
母方のおじいちゃんおばあちゃんと一緒に暮らしました

農業は祖母だけがしましたが
私も手伝いました

貧しい暮らしで田んぼもあまり広くはなく
田んぼに水を引き苗を植え
管理をしながら
ときどき雑草を抜き
そうして徐々に育っていく様子を見ながら
祖母はうれしそうに目を細めるのでした

そんな祖母を見るたび
自分が早く大人になって
お金をたくさん稼いだら
祖母に田んぼをたくさん買ってあげようと思いました

いつの間にか秋になり
稲が黄色く色づくその風景は
言葉で言い表せない感動があります

黄色くなった稲が頭を垂れたら
もう田んぼには水を引きません

そうして田が乾いて
田んぼの中を歩きやすくなります


稲の間を歩きながら
あちこちにいるイナゴを捕まえ
キリギリスも捕まえ
大切な稲を食べにくる
スズメを追い払います。

私の祖母の作品は
黄色く色づいた稲です


アトピーを治療する
私の作品は「人」

この世のすべてのものは
良い物と悪い物が触れ合ったら
両方悪い物になります

きれいな水と汚い水を混ぜたら
汚い水がきれいになるのではなく
きれいな水が汚くなります

アトピーの治療も
いつの間にか入りこんだ
アトピーの毒素をなくそうと
人が手をつけると
薬を塗れば塗るほど
外見的には
一時安定したように見えますが
かえってその毒素はたまっていきます


しかし
そのような方法ではなく
考え方を変えて
中から健康な皮膚が作られるようにしたら
自分の力でその毒を探し当て押し出すことができるなら

生まれた時のままの
透き通った真っ白い肌になるのです

私が作品を作るのではなく
本来の状態を取り戻すこと
それがアトピーの作品であり私の作品です

人間を作品だと言ったらすこし変ですが
病気によって
おかしな姿に変化してしまった子たちが
きれいな元の状態に戻った時
それはとても感動で美しいのです

もちろん大人の場合も同じです

アトピーはもちろん
傷跡までなくなりきれいな肌になったら
私は神秘的な作品が出来上がったことに
とても大きな喜びを感じるのです

そっと入ってきて見ている子ども
そして
幸せそうにしているお母さん



このすべてが
アトピーが私にくださった
幸せの作品

この作品は
値がつけられません
壁にかけて鑑賞するのではありませんが
いのちの作品となって私の心の中に積み重なっていく
幸せの作品です



















2013年7月18日木曜日

アトピーとマニキュア


きれいになりたい思いは
誰でも同じです
アトピーを治療していると
きれいになりたいのに
自慢したいのに
人の目を気にしなければならず
帽子をかぶって隠さねばならず
夏なのに長袖、長ズボン
患部を隠さなくてはなりません

この子のお母さんは
爪にマニキュアを
きれいに塗ってあげました
うちの子が一番かわいいのに
アトピーのせいでつらいので
マニキュアを塗って
アトピーのつらさを忘れようとしました
マニキュアを塗っている瞬間には
お母さんの心から
アトピーは消えました
この女学生は
だんだんアトピーがひどくなっていき
それでも爪はひどくなかったので
いろんなマニキュアを塗ってみました
そして治療中に
もう一度
きれいに飾りたかったのですが
この時は
爪にもアトピーがあって
あまりできませんでした
そうして
治療を続けていくと
手もだいぶ良くなり
何よりも爪が良くなって
大人のように塗ってみました
アトピー!早く治れ!
治ったらもっときれいに塗ってやる!
この子は
足にアトピーがひどいのですが
特に足首に多く出ています
でも
この子の足が
アトピーには負けたかもしれませんが
この子の心は
アトピーには負けませんでした
この方は
成人アトピーで
普段、半ズボンははけず
ぐじゅぐじゅしていて
歩くのもつらい程です
しかし
足首から下は問題がないため
カラフルに塗ってみました
アトピーがあってもいいんです
治すことができるなら
アトピーがあってもいいんです
心に希望があれば
乗り越えて行けます
たぶん
アトピーが完全に治ったら
その時には
手足の爪を飾るのではなく
心が一段階ステップアップして
アトピーのために
苦しんでいる人たちの心に
マニキュアを塗ってあげる人になることでしょう
ファン・ヒョジョン(ソウル・ウナ韓方医院院長)
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2013年7月16日火曜日

蚊に刺される幸せ?

「蚊に刺されたミンちゃんを見て

とてもうれしくて涙が出ました」

 

アトピーを
治療していると
特別なエピソードがある人に
出会います。
アトピーがひどいほど
一生懸命治療をした人ほど
心に傷を負っています。
ミンちゃんが来ました。
肌が他の人と違いました。

日焼けして
皮がむけたようでした。

肌の色がとても赤く
皮膚が薄くなって
このままでは危険な状態にも
なりかねないのに。
ミンちゃんの
ふくらはぎは
人参のように赤くなっていました
どんなに痛いだろうか・・・

どうしてこんな風になったのですか?

いつからですか?

「出産後100日が過ぎ
10円玉ぐらいの大きさのものが
出始めました
いろいろな塗り薬や
ローションを使ってみましたが良くならず
ある地域の
「食塩温泉」が良いと聞き
それを汲んできて
1日3回
毎日毎日
その温泉水で体を洗ってあげました
そうしたら
このような皮膚になってしまいました」
毎日
その温泉の水を汲んでくることも
楽なことではなかったでしょうに・・・
これは、その温泉水を汲みに行っていた時の写真だそうです
アトピー治療が始まりました
定期的な治療と診察を始め
数か月が過ぎた頃
お母さんがこう言いました
ミンちゃんは、
今まで蚊とか虫には刺されたことがなかったんです
その代わり
ミンちゃんの周りには
ハエが集まって来ました
蚊は
血がきれいな人の血を好むと
聞いたことがあります
アトピーのために
蚊がミンちゃんを刺さなかったのでしょう
ミンちゃんの剥がれ落ちた皮膚を食べようと
アリが集まって来るので
この子の寝ている四方に
ガムテープで囲いを作って入れないようにしていました
数十匹のアリが
ガムテープにくっついていました
この戦いはいつ終わるの?
家族みんなで
ミンちゃんのアトピーを治すため
あらゆる手を尽くしましたが
この子のアトピーは
かえってひどくなっていきました
もうどこにも道は見えませんでした
そんなとき
ある方の紹介で
このウナ韓方医院を知り
率直なところ
まただまされるかもしれないと思いながら
病院に足を運びました
院長先生の治療方法の説明を聞き
半信半疑で
治療を始めることにしました
そうしてある日のこと
ミンちゃんを見ると
蚊に刺されていたのです
蚊に刺されたミンちゃんを見て
とてもうれしくて泣きました
それからは
確信を持って
治療を続けることができました
最近は本当に
不思議なほど良くなりました
背も高くなり
体格も良くなり
もう、かゆがらないので
わたしが
「掻いちゃダメ!」って
怒ったり、
手を押さえつけることもなくなり
アトピーから
解放されました」
この話を聞き、
蚊に好かれるのと
ハエやアリに好かれるのとは
違うことがわかった
蚊にさされるかどうかだけを見ても
アトピーのひどさを知ることができるのか
蚊は誰もが嫌う虫なのに
蚊に刺されて
うれしさのあまり涙を流す人もいるんだ
ミンちゃんは本当に大きくなりました
私とミンちゃんの家族は
友だちになりました
家族の写真をお願いしたら
写真館に行って
わざわざ写真を撮ってきたそうです^^
ありがとう