2013年7月26日金曜日

中国のアトピー


中国のアトピー

アトピーのために中国へ行くことが多くなった。
私が大学時代にはこのような病気があることも韓国では知られていなかった。
そうしてアトピーが社会問題になり、広く知られるようになった。
この病気が韓国では有名になってそれほど経ってはいないが、日本では10数年前に深刻な社会問題となったが、根本的な治療法が見つからず、再びステロイドを適度に用いるマニュアルを作るしかなく、患者も仕方なくステロイド剤を塗って、その場しのぎをしている状態だと聞いている。


韓国でも同じように数年前にアトピーが社会問題になり、博覧会やセミナーもたくさん開かれているが、最近はあまり話題にならなくなった。それで、これは治らない病気なので治そうとしないで、状態を悪化させないようにしながら、生活していくしかないと結論を出しているのが現実だ。

中国へ行ってみると、中国も徐々にアトピーが問題になってきていた。まだ、アトピーという単語を知らない人も多い。(中国ではアトピーとは呼ばずに乾癬という)

人はまだアトピーよりも乾癬という皮膚病のほうがなじみがある。
中国ではこのような乾癬がよく見られたが、アトピーはあまりいなかった。
ただ、最近は子供を中心にアトピーが発病し始め、母親たちがブログなどを通してお互いに情報交換しているようだ。

中国も近年、経済成長が急激に発展し、環境を考える余裕はない状態だが、このような「環境病」が増えていることがわかる。中国の親は子を一人だけ生む。男でも女でも一人だけ生むのだが、そのせいで他の国よりも子供に対する愛着が強い。

子供がアトピーになっても、何の病気かわからず戸惑う場合が多い。アトピーは今では韓国や日本や中国や、一国の問題ではない。世界がいっしょに考え解決していく問題だ。
だが、残念ながら、日本や韓国でもアトピーの根本治療のガイドラインが作れないまま、仕方なく微量のステロイドを使いながら、それを「治療」と呼び、運命だとあきらめて生きていくのが一般的だ。

将来の希望である私たちの子供たちがアトピーから抜け出し、アトピーを克服し健康に生きることができるよう、力をあわせて治療を開発しなければならない。中国も同じだ。この子たちがアトピーという思い荷を背負って生きることがないようにしなければならない。






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