2014年5月27日火曜日

思春期のアトピー(隠そうとします)


思春期のアトピー(隠そうとします)

アトピーになると皮膚が膿んだりできものができたり異常に変化します。
そのためにとてもかゆく、かき過ぎて血が出たりもします。

小学高学年から中学高校までとても敏感な年頃です。
その時にアトピーが出てしまうと本人もとてもつらい思いをします。
水で塗らしたり、髪の毛で隠したり、夏でも長袖長ズボンで隠そうとします。

まだ小さいときにアトピーが出来て早期に根本治療をしてしまえば
そのように人の視線を気にする年頃ではないためにいいのですが、
思春期のアトピーは心にも大きな問題を抱えさせます。

私が長年アトピー治療に携わりながら感じることですが
アトピー治療は満1歳から小学校に上がる前の時期に治すのが最も良く
治すと決めたら本当に早めに治療を始めて欲しいというのが私の願いです。
早く始めればつらい時間も短くて済み早く治るからです。



 

上のような状態で私のところへ来院しました。
見ただけでもかなり痒いだろうなとわかりました。
かけば皮がぼろぼろはがれ、眠れず、掻けば血が出てまたひどくなり
そうなれば仕方なく保湿クリームや軟膏をたっぷり塗り、
そのような悪循環の連続で徐々に赤くて硬い部位は広がっていきました。

アトピーを根本治療してくれる病院だという噂を聞き来院されたのですが
今まであちこち回りながら多くの治療をしてきたためお母さんも本人も疲れている様子でした。

ここもどうせ駄目だろうと思いながらも、かすかな希望を頼りに来たのですが
すでに医者の言葉は信じられないという「不信感」が心にいっぱいでした。

それでも治療について詳しく説明し
今までとは反対の方向で治療をすることを説明し始めることにしました。
その「反対の方向」というのは、今までは飲み薬や塗り薬で「抑える」方向でしたが
今からはじめるのは、中から毒を外に「押し出してはがす」方向です。

汚染した皮膚細胞を排出させるためには外部から何も塗らないことを
しつこく何度もお願いしました。塗ってしまえは治療は進まないからです。
何も塗らずに粉薬(漢方薬)を服用した結果、下の写真のような過程でアトピーが解決しました


 






 

このようにアトピーがはがれて健康な皮膚に回復しました。
アトピーを人に見られたくないがために髪の毛であるいは長袖を着て隠すことがどんなにその子の心を傷つけるでしょうか。アトピーをはがし落としてしまえば、もうその必要はありません。アトピーを根本治療するためにはまず考え方から変えなければなりません。アトピーは塗って押さえつけるのではなく塗らずにはがせば未来が見えます。

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