2014年5月5日月曜日

残念な思い

残念な思い

夏が近づくと思い出す人たちがいます。昨年の夏にアフリカのコートジブワールへ医療ボランティアへ行って来ました。毎年いくボランティアですが行くたびにアフリカに対する思いが新しくなります。

西部アフリカは東部アフリカよりも行くのに時間がかかり、マラリアにかかる恐れのある蚊が多いのですが、動物はあまりいないため、医療ボランティアへ行く人たちもあまり行きたがらない場所です。

しかし、そういう国だからこそ、より純粋で訪問をとても待っていて、歓迎してくださいました。私たちができることは限られていて、本当にわずかなことしかできないのですが、それでも彼らはそうやって私たちを待っていました。

アビジャンで医療ボランティアをした時のことですが、朝到着すると人がとてもたくさん待っていました。朝早くから列を作って待っている人も多く、気の遠くなるような遠距離から歩いてこちらへ来た方もいました。

この人の群れを見たときに私たち一行は息が詰まりそうでした。この大勢の人を一体どうやって診るのか。門を開けると、我こそ先にと押して転んで踏まれて・・・その様子を見る私たちの気持ちはとてもつらいものでした。一日中治療しましたが、診療をしてもしても終わりはみえませんでした。

仕方なく日が沈む時間になり、締め切ることになりました。何とかして入ろうとする人たちを押して門を閉めなければなりませんでした。とても残念でしたが私たち力では消化できない人数でした。来年また来るからと、今度は必ず診てあげますと言い門を締めましたが、もう1年が経ちました。今でもその時のことを思うと申し訳ない思いと残念な気持ちでいっぱいです。今年もまた行くつもりですが、行ったところで、私たちの力はとても小さいものです。小さいですがそれでも待っている人がいるために、また行くつもりです。
 


 


ソウル・ウナ韓方医院 院長ファン・ヒョジョン
www.unhwamedi.com

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